かぼちゃの悪魔

インド彼氏とのロマンスコメディーを書こうとして徐々に迷走し始めたブログ

日本かぼちゃばなし 14

~前回までのあらすじ~

加工場に連行されたカボタンは、必殺泣き落としでこの場を乗り切ろうとしましたが、想像以上にキュウリ女と話が噛み合いませんでした。その時、カボタン祖父から突如電話が…



「さっさとワシの可愛いカボタンを辞めさせんかいゴルァ!!」


電話越しにカボタン祖父の怒号が聞こえます。カボタンは種内の北島マヤに別れを告げ、荒ぶる祖父にこの場を委ねることにしました。


「は、はい、おじい様、落ち着いて下さい。今ですね、たった今、退畑届を受け取った所でございますよ!」

キュウリ女は慌てて、さっきまで拒否し続けていたカボタンの退畑届の受理をアッサリ認めました。


「おめぇ畑仕事基準法知らんのか?ああぁん?!」

「ええ、はい?な、何のことでしょうか…?基準法?」

「さっさとカボタン辞めさせんかいゴルァ!!」

「ええ、はい!分かっております、カボタンさんは、すぐに!もう何なら今すぐにでも!退畑して頂いて結構ですよ!」

「おめぇ畑仕事基準法知らんのかああぁ?!休日に出勤させとるやろがい!!役所に通報するどオイィ!!」

「え、えっと、それは困りますおじい様、そうですね、基本的には週休2日間は取るようn「嘘つけゴルァ!!!」」


キュウリ女は完全に荒ぶるカボタン祖父のペースに飲み込まれていました。もう誰にも止められません。


(目には目を、歯には歯を、キチガイにはキチガイを…ってことか。流石だ、じいちゃん!私も見習おう!)


カボタンはやっと今の畑を辞められることに安堵するのでした。


(続く)