かぼちゃの悪魔

インド彼氏とのロマンスコメディーを書こうとして徐々に迷走し始めたブログ

2019-01-01から1年間の記事一覧

外資かぼちゃばなし 11

~前回までのあらすじ~母校のダンスパーティーに参加したカボタンは、会場で異国感溢れるスリランカ産の果物、アボカド女性と出逢うのでした。 「カンパーイ!」 パーティー後の打ち上げに参加することにしたカボタンは、くじ引きで割り当てられた席に座り…

外資かぼちゃばなし 10

~前回までのあらすじ~外資系畑で働き始めて数ヶ月。劣等感に苛まれたカボタンは、ふと過去の淡い恋を思い出し、感傷にふけるのでした。 ラインッ♪ (…ん?何だ?) それは毎年母校のサークルで行われているダンスパーティーの招待文でした。 (パーティーの季…

外資かぼちゃばなし 9

~前回までのあらすじ~外資系畑で平和ボケし始めていたカボタンでしたが、現実はそう甘くはありませんでした。 突然上司からビリっけつ宣告を受けたカボタンは、自分を情けなく思いました。 (同僚のキャロラインちゃんは優秀だし美野菜だけど、私はトロい…

外資かぼちゃばなし 8

~前回までのあらすじ~1ヶ月間の研修を通してトレーナーのセロリーヌさんの優しさに触れ、カボタンはおやつと幸せを噛みしめるのでした。 「ぴーあいぴー?」カボタンはポカンとした顔で上司の白菜鍋さんに聞き返しました。 「そう。Performance Improvement…

外資かぼちゃばなし 7

~前回までのあらすじ~外資系畑に入畑したカボタンは、初日にして幻の「定時上がり」を目の当たりにし、興奮のあまり野菜汁がほとばしり階段から転げ落ちるのでした。 初日の研修を無事に終えたカボタンは、日が沈む前に帰宅できることに感激しました。 「…

外資かぼちゃばなし 6

~前回までのあらすじ~傷だらけの戦士となって闇の国から還ってきたカボタンは、オッコトヌシ…ではなく変態紳士達と共にありったけの夢をかき集め、新たな世界グランドラインを目指し旅立つのであった。 今日はいよいよ、外資系畑の入畑日です。この日まで…

外資かぼちゃばなし 5

~前回までのあらすじ~カボタンは野菜室の大掃除をしていたはずでしたが、いつの間にかスマホでチャットを始めました。一体いつになったら外資系の話が始まるのでしょう。 中学、高校の英語テストはそこそこだったカボタンですが、残念なことに英会話に関し…

外資かぼちゃばなし 4

~前回までのあらすじ~髪型に大失敗したお茶目なカボタンは、しばらく菌類として引きこもり生活を送ることにしました。 外資系畑に入畑するまであと2週間。カボタンは早く髪が伸びるように祈りを捧げながら、日光浴と光合成を毎日欠かさず行っていました。…

外資かぼちゃばなし 3

~前回までのあらすじ~カボ太郎の策略にまんまとハマって悔しい思いをしたカボタンですが、美容院に行くことで気を紛らすことにしました。 今日はカボタンにとって久々の美容院です。ブラック畑で働いていた頃は、美容にかける時間も皆無だったので、妙に美…

外資かぼちゃばなし 2

~前回までのあらすじ~ブラック畑から解放されて、ストレスフリーなスローライフを満喫していたかぼちゃのカボタン。ある朝、突如として電話がかかってきました。 「はい、もしもし。カボタンです」「あ、俺だけど」「…オレオレ詐欺ですか?」「違うってば…

外資かぼちゃばなし 1

むかしむかしあるところに、悪の組織ブラック企業(畑)からの脱出(日本かぼちゃばなし 1 ~ 最終回 参照)に成功したかぼちゃがいました。彼女の名前はカボタン。カボタンはこの貴重な経験により一皮剥け、緩んでいた頭のネジ(種)がキュキュッと締まる…

インド滞在記

人生初のインド旅行。 2週間の滞在で私が体験したこと。 ~空港にて~入国審査カウンターが分からずキョロキョロしていたら、どこからともなく男性スタッフ4~5人がわらわらと集まってきて、皆一斉に話しかけてきた。「どうした?」「どこ行くんだ?」「お…

日本かぼちゃばなし 最終回

~前回までのあらすじ~退畑まであと1時間というところでピンチに陥ったカボタンは、なんとか気合いでそれを乗り越え、早々に帰宅の準備を始めました。 カボタンが休憩室に入ると、そこには同僚のカボ美が寂しそうな表情でカボタンを待っていました。「カボ…

日本かぼちゃばなし 22

~前回までのあらすじ~退畑まであと1時間というところでピンチに陥ったカボタンは、なんとかその場をやり過ごすことにしました。しかし、間もなくしてキュウリ女に呼び止められてしまい… 「カボタンさん。ちょっといいかしら?」「えっ…は、はい!」「今日…

日本かぼちゃばなし 21

~前回までのあらすじ~腐った野菜の発言を聞き、カボタンは「転畑する」という自分の判断が正しかったことを痛感するのでした。 とうとう、待ちに待ったカボタン退畑の日がやってきました。この日、カボタンは鼻歌混じりにブルガリアンダンスのステップを踏…

日本かぼちゃばなし 20

~前回までのあらすじ~初めてお客さんから名指しで褒められ、仕事の楽しさを実感したカボタン。キュウリ女も嬉しそうに朝礼で皆に報告するのでした。間もなくして、トウモロコシ女がカボタンに話しかけてきました。 「ねぇ、カボタンさん…」「あ、はい!」…

日本かぼちゃばなし 19

~前回までのあらすじ~キュウリ女が泣いていたことを知ったカボタンは動揺してしまいました。そして動揺してしまった自分に動揺してしまうのでした。 カボタン退畑まであと数日。この日もカボタンはルンルン気分でスキップしながら畑に出勤しました。もうす…

日本かぼちゃばなし 18

~前回までのあらすじ~祖父の活躍のおかげで専務への挨拶が不要になったカボタンは、心に余裕を持てるようになりました。そして、トウモロコシ女のマウンティングも華麗にスルーするのでした。 退畑まで1週間を切ったカボタンは、ブラック畑に洗脳された野…

日本かぼちゃばなし 17

~前回までのあらすじ~ギスギスした雰囲気の中、カボタンは何とか畑仕事をこなしていました。その時、またまたカボタン祖父から電話が… 「辞める前に専務に挨拶に行かんにゃならんとは、どういうこっちゃああぁぁ?!ふざけとんのかオイィ!!」カボタン祖…

日本かぼちゃばなし 16

~前回までのあらすじ~カボタン祖父は激怒した。必ず、かの邪智暴虐のブラック畑を除かなければならぬと決意した。 「退畑するために専務に挨拶だああぁ?!そんなおかしな話があるかぃ!!もっかい電話するどオイィ!!」血圧(汁圧)がただでさえ高いカボ…

日本かぼちゃばなし 15

~前回までのあらすじ~カボタン祖父という強力な助っ人のおかげで、カボタンは無事に退畑届を提出することができました。 カボタン祖父から強烈な電話を受けて意気消沈したキュウリ女は、やつれた顔でカボタンにこう言いました。「はぁ…。カボタンのおじい…

日本かぼちゃばなし 14

~前回までのあらすじ~加工場に連行されたカボタンは、必殺泣き落としでこの場を乗り切ろうとしましたが、想像以上にキュウリ女と話が噛み合いませんでした。その時、カボタン祖父から突如電話が… 「さっさとワシの可愛いカボタンを辞めさせんかいゴルァ!…

日本かぼちゃばなし 13

~前回までのあらすじ~キュウリ女に再び退畑宣言したカボタンは、案の定加工場に連行されました。種内に北島マヤを召喚したカボタンは、いよいよ最終決戦に挑みます。 「で?どういうことなの?」キュウリ女は脚(つる)を組んで座りながら、今にも何かしら…

日本かぼちゃばなし~番外編~

「ここで決着をつけるのよ、マヤ!マヤ!…マヤ…ャ…ャ…」 (……ハッ!夢か) カボタンは上空40,000フィート(12,192m)を飛行中の飛行機内で目を覚ましました。 (あれ…なんで7年も前のことが夢に出てきたんだろ…) カボタンは、あの悪夢の日々をふと思い出し…

日本かぼちゃばなし 12

~前回までのあらすじ~ちゃっかり「ボーナスを貰う」という目的を果たし、転畑の準備も整ったカボタンは、いよいよ本格的に退畑に向けて動き出しました。 決戦の日。カボタンはチーフのキュウリ女に退畑届を渡すべく、あらかじめ準備していたボイスレコーダ…

日本かぼちゃばなし 11

※この物語はフィクションであり、実在の野菜・畑とは一切関係ありませんが、人間界で実際にあった出来事を参考に作られています。 ~前回までのあらすじ~外資系畑の面接を終え、ほぼ内定が決まったカボタン。やったね!あとはブラック畑を辞めるだけ!頑張…

日本かぼちゃばなし 10

~前回までのあらすじ~無事に外資系畑の筆記試験をパスしたカボタン。いよいよ面接の時がやってきました。 カボタンが面接会場に入ると、そこには小さなサツマイモおじさんと、大きな白菜男性が座っていました。サツマイモおじさんは白菜男性に合図を送り、…

日本かぼちゃばなし 9

~前回までのあらすじ~派遣畑に登録したカボタンは、パプリカお姉さんに身を任せた結果、外資系畑の採用試験を受けることになりました。 カボタンは指定された日に外資系畑を訪問し、畑説明と簡単な筆記試験を受けました。カボタンと一緒に試験を受けたのは…

日本かぼちゃばなし 8

~前回までのあらすじ~本格的に転職活動を始めたカボタンですが、なかなか思うようにいきません。彼氏のカボ太郎にも嫌味を言われて愛情がフリーズドライしてしまったカボタンは、ヤケクソで派遣畑に登録するのでした。 ピンポーン「あら、こんにちは☆カボ…

日本かぼちゃばなし 7

~前回までのあらすじ~野菜達の注目を浴びる中、カボタンは得意の現実逃避と迫真の演技で、ロマネスコ夫人の攻撃を何とか切り抜けるのでした。 ロマネスコ夫人による公開マッシュから数日後、カボタンは怒りが沸々と湧き上がるのを感じ、その怒りに任せて転…